手染めの糸

文庫本の改装です。
もともとパッチワークのような柄行きの布を使っているのですが、夫婦箱は
本当にパッチワーク…本に使った布の一部と、無地を合わせました。
私は改装する時、割と天小口には細工をしがちなのですが、今回はそのままです。
かなり古い本だったので、三方の小口は相当焼けているのですが、表紙の色柄や
全体の雰囲気には寧ろ合っていたので。

本を作った後、夫婦箱の平まで作って、なんだか少し物足りない…
バランスをとるには、必ずしもごてごてつければ良いというものではなく、
引き算も大事とは思うものの、うーん……
そこで、ふと「あ!あれはどうかな」と思い出したのは、以前製本のお仲間に

頂いた手染めの糸です。染や織をやっている方で、自分で栽培したり採取した
自然の素材を使って染めた大事な糸を、わけてくれたのです。
もったいなくて、大事にとっておいたのを思い出しました。これです↓

さて、これを平に使ったらどうかしら?
本の表紙に入っているブルーに似た、藍染めの糸を選んでみました。

左が元の平(作業中なのでカッターマットの上)。右が糸を使った完成版。

写真ではちょっとわかりにくいのですが…縦に一本入った青い線がその糸です。
たった1本なのですが、綺麗な色と、手作業で作られた糸の節も良い感じです。
(タイトルはホットペンで手書きです)

「デザイン」というと、今はPCで割と完成度の高そうな感じのものが出来ますが、
手作業のものが少し加わると、「良い塩梅」になってくれるといつも感じます。
自然素材のものは尚更です。自然の作り出す色や形にはかなわない。

糸をわけて下さったAさん、ありがとう♫

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