箔押し

今日は、まるみず組企画で蔵前の箔押し所に行ってきました。
各自自分が箔押ししたいものを持参して、その場で押して貰える企画です。
私は昨年末に作ってタイトルがまだだった改装本を持参。
箔押しして頂いて、ようやく完成しました。
作品詳細はギャラリーに追加しました。→こちら

ほんの小さな文字でも、箔押しの金が入ると「本らしく」なります。
自分で押すのはとても難しいのですが、熟練の80代の職人さんに綺麗に
押して頂きました。ありがとうございます!

活字は、箔押し所でアンティークを探してコレクションしているものを使わせて
頂きました。国内で作られたものではなく、外国製です。
箔押しには、本来は硬質活字を使います。
100℃程度の熱を加えるので、軟質活字では溶けてしまうのです。
でも、現在、国内で硬質活字を入手することは極めて困難。ほぼ無理です。
製本の分野では、ほかにも様々なものが時代の変化に伴って消えつつあります。
私たちにとってなくてはならない牛骨のヘラなどの道具、糸などの資材…。

制作を続けるために必要な材料や道具を、手に入れるのすら難しいのです。
既に材料や道具を作っている職人さんがいなくて、代替えを探すことを余儀なく
されているものもたくさんあります。

それでも、職人さんの叡智と技を絶やさずに、続けてくれている会社があります。
大事に作られた道具や材料を、私たちも大事に使わせて頂かなくてはなりません。
手作業で物を作っていると、単に「モノ」のことだけでなく、周辺の色々なことを
考えるようになります。
製本のことだけでなく、他のものについても(例えば毎日口にする食べ物なども)
手間暇かけて作っている人や、その原料を私たちに与えてくれている自然の姿が
見えてくるのです。

感謝の気持ちを忘れてはいけないなと思います。

今日は、箔押し所近くの活字屋さんにも行きました。
こちらも、大ベテランの方が店主をされています。
活字のこと、活版印刷のこと、色々と教えて下さいます。

自分で箔押し…は今は難しいけれど、インクをつけて使ってみようと思い、幾つか
購入しました。
書体とサイズを選んで、棚にある膨大な活字の中から出して貰います。
帰り際、「またおいで」と優しく言ってくれました

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