ヴォーグ学園・今月はバインダー

ヴォーグ学園の手製本講座。
今月と来月は、いよいよ自分で裏打ちした好きな布で作品を作ります!
昨年10月にスタートしてから、製本経験者もまったくのはじめてさんも、皆で
机を並べて作品づくりをしながら、紙の目の確認、寸法の測り方、糊の扱い方、
表紙のくるみ方等々…少しずつ慣れてきました。

「好きな布でつくる」第一弾は、バインダー。
本の表紙部分だけみたいなものですから、本文からかがる作品よりもずっと
作業工程は少ないのですが、きれいに仕上げるために随所にコツがあります。
間違えやすい箇所もあるので、注意しながら進めます。

そして出来上がったのがこちら。まずは東京校。

いつも終了後に写真撮影をするのですが、その撮影も回を重ねてきたので
「ちょっと光が…」「こちら側から撮った方が良いんじゃない?」等、皆さん
撮影にも拘りが表れ始め…カメラマンのようになってました(笑)
自分で選んで裏打ちも頑張ったクロスだから、まさに「自分だけのオリジナル」!
完成の嬉しさもひとしおです。
それぞれクロス選びに個性もあって、こうして写真で見ていても「あの人らしい」
と思えるものばかり。お友達にも自慢して下さい!

そして横浜校。

こちらも、個性あふれるそれぞれのバインダーが完成~♪
中には「あれ?いつもと雰囲気違うよね?」という人もいて、聞いてみると、
「たまにはちょっと違う感じにしてみようかなと思って」とのこと。
確かに、自分の好きなものって決まってきてしまうから、たまに意識的に
雰囲気変えてみるのも良いですよね!

手製本初心者にとっては、大きな柄や方向性のある柄、ストライプやチェック…
きれいに作るのが難しい柄物もあるのですが、今回はそんな難題に「敢えて」
チャレンジ!という冒険者が、東京・横浜ともにいました。
そんな冒険者たちも、無事にイメージ通りの柄出しが出来ました。
一応「これ難しいと思うよ?」と確認はしましたが、一番大事なのは、自分が
作りたいという気持ち。頑張って素敵にできて良かったですね(^^♪

横浜校では、こんなことも…

あれれ???もう中身が入ってる!!
(しかも何てことないような、おすまし顔で…)
金具取り付けのための打ち具は1つだけだったので、順番に作業したのですが、
最後の人と一緒に作業して、終わってふとテーブルを見ると、早めに作業を
終えた人のバインダーに既に中身が入ってました!準備良いデスネ(笑)
今回作ったのはバイブルサイズ。市販のシステム手帳のリフィルが使えます。
「手帳は4月スタート派」という人は、早速使えますね!

少しずつ、お家でも作ってみたい、作ってみよう、作ってみた!という人が
出てきました。そう、どんどん作りましょう!
上達のためには、手を動かすのが一番の早道ですものね。
そして作ったら、是非レッスンに持ってきて、私や皆さんに見せて下さいね!
「本を見て作ってみたけど、ここがうまくいかない」等ありましたら、一緒に
対策を考えましょう。

今日も横浜校で素敵な作品を持ってきて見せて下さった方がいました。
ご本人の許可が出たので、作品お見せします♪

素晴らしい完成度!いずれも手のひらサイズ。ケース付だとやはり違いますね!
実はこの生徒さんは製本経験者なので、はじめてさんではなかなかこうは行きませんが、
誰でも経験を重ねれば、こうしてご自分のオリジナルが作れるようになりますよ(^-^)

そしてこちらも…同じ方。一カ月の間にたくさん作って来られました。

こちらは、まるみず組で私の先輩、ヨンネ先生の本を見て作ったそう。
早速ヨンネ先生にも写真を見せたところ、きれいに作ってくれてる!!と
すごく喜んでましたよ(^^♪

来月は、最後のレッスン。
自分で選んで、自分で裏打ちしたクロスを使って、角背上製本を作ります!

3月の1day Lesson、まだまだお申込み受付中です♪
ちょっとやってみたくなってしまった方、是非いらして下さい。→こちら

シルクスクリーン+製本レッスン

今日は、まるみず組工房にて、シルクスクリーンと手製本両方を体験しちゃおう!
という欲張りなレッスン。

手製本をやる方の中には、銅版画や木版画などの本格的な版画経験者も多いです。
ご自身の作品集を作りたい!という動機で始めることもあるようですね。
また、豆本愛好家の方だと消しゴムはんこの腕前がプロ並みの方もたくさん!
そして、シルクスクリーンやってみたい…と思っている方も多いようです。
確かに版画やはんこは印刷ですから、手製本と相性はバッチリの技術ですね。

とは言え、なかなか「やってみたい」→「やる!」→「やっている」に進んで
行かない理由としては、「難しそう」「専門的な道具が要るんでしょう?」等、
ちょっととっつきにくさがあるのかもしれません。
そこで「はじめてでも今日から始められる」をコンセプトに、レッスンを
企画したのです。
・はじめてさんでも大丈夫
・特別なテクニックなしでもオリジナル図案を製版できる
・特別な道具は不要
・今日作った版でプリントした手製本作品を持ち帰れる
・今日すぐにでもお家でもう一回作れる
…と、とても手軽です。でも、世界にひとつだけのオリジナルが作れます(^-^)

10:00~16:30まで丸一日のレッスンなのですが、皆さん夢中にやっているうち
一日なんてアッという間です!こんな風に…

真剣。前のめりで
自分で用意したオリジナル図案を製版作業中。

「イメージで描いた」というアーティスト肌の生徒さん!素敵な図案♪

全員夢中!がんばっているところ。

このレッスン、実は今回で4回目。その都度皆さんには自分で用意した
図案を持参して頂いているので、私も「今回はどんな図案かな」とワクワク。
いつも終了後に作品の撮影会をします。今回はこんな感じ。

それぞれ素敵なので、個別に…

細かい図案でしたが、丁寧な作業で綺麗にプリントできました!

こちらはアラビア文字だそうです!とってもおしゃれですね!

今回は手描きで製版だったので、それを活かした可愛らしい図案。
私はレッスン中この図案のことを「ちゅんちゅん」と呼んでいました。

カッコいい!デザインのお仕事をされている方なので、そのままオリジナル
アイテムになりそうな完成度。

こちらはご家族に描いて貰った図案だそうです。プレゼントするのかな?
今日作った版は何度も使えるので、自分のぶんも作ってお揃いもできますよ♪

製版のあとは、ちいさなサイズのハードカバーノートと、ソフトカバーノート、
そしてトートバッグにプリントして全てお持ち帰り出来ます。
早速お道具や作った本をトートバッグに入れて、ウキウキお持ち帰り…の図。

皆さん素敵なオリジナルグッズが出来ました。
今日ご参加の皆さんは質問も熱心で、きっとお家でも制作に取り入れてくれそう。
ご自宅で制作を続けるために道具や材料の揃え方などもレクチャーします。

このレッスンは不定期開催です。
現在、次回予定は5月(既に満席)ですが、ご興味がある方はまるみず組まで
ご連絡下さい。(これまでの開催も、皆さんからのご要望で開催されました)
丸一日図画工作気分で、楽しいですよ~

 

箔押し

今日は、まるみず組企画で蔵前の箔押し所に行ってきました。
各自自分が箔押ししたいものを持参して、その場で押して貰える企画です。
私は昨年末に作ってタイトルがまだだった改装本を持参。
箔押しして頂いて、ようやく完成しました。
作品詳細はギャラリーに追加しました。→こちら

ほんの小さな文字でも、箔押しの金が入ると「本らしく」なります。
自分で押すのはとても難しいのですが、熟練の80代の職人さんに綺麗に
押して頂きました。ありがとうございます!

活字は、箔押し所でアンティークを探してコレクションしているものを使わせて
頂きました。国内で作られたものではなく、外国製です。
箔押しには、本来は硬質活字を使います。
100℃程度の熱を加えるので、軟質活字では溶けてしまうのです。
でも、現在、国内で硬質活字を入手することは極めて困難。ほぼ無理です。
製本の分野では、ほかにも様々なものが時代の変化に伴って消えつつあります。
私たちにとってなくてはならない牛骨のヘラなどの道具、糸などの資材…。

制作を続けるために必要な材料や道具を、手に入れるのすら難しいのです。
既に材料や道具を作っている職人さんがいなくて、代替えを探すことを余儀なく
されているものもたくさんあります。

それでも、職人さんの叡智と技を絶やさずに、続けてくれている会社があります。
大事に作られた道具や材料を、私たちも大事に使わせて頂かなくてはなりません。
手作業で物を作っていると、単に「モノ」のことだけでなく、周辺の色々なことを
考えるようになります。
製本のことだけでなく、他のものについても(例えば毎日口にする食べ物なども)
手間暇かけて作っている人や、その原料を私たちに与えてくれている自然の姿が
見えてくるのです。

感謝の気持ちを忘れてはいけないなと思います。

今日は、箔押し所近くの活字屋さんにも行きました。
こちらも、大ベテランの方が店主をされています。
活字のこと、活版印刷のこと、色々と教えて下さいます。

自分で箔押し…は今は難しいけれど、インクをつけて使ってみようと思い、幾つか
購入しました。
書体とサイズを選んで、棚にある膨大な活字の中から出して貰います。
帰り際、「またおいで」と優しく言ってくれました

ちいさな石

可愛らしい石を頂きました。
淡い青緑色で、茶色と白の模様があります。うずらの卵くらいの大きさ。
私は石に詳しいわけではないので、種類などはわかりません。

青森の海岸で見つけたものだそうです。
ちいさなハチミツの瓶に入れてありました。ふわふわの綿と一緒に。
蓋の裏には、採取地と採取日のシールもついています。

贈ってくれた人は、ずっと前から、あちこちできれいな石を見つけては、
大事に持ち帰り、箱にしまっておいて、時折誰かにプレゼントしていました。
あの人にはこの石が良いかな、この箱に入れてあげよう…などと考えながら。
きっと昨夜も、そんな思いを巡らせながら、用意して下さったのでしょう。
とても嬉しいです。
大切に扱われたもの、大切に選ばれたものは、大切にしたいと思う。
気持ちはそうして伝わって行くものなのだと思います。

ふわっと優しい贈り物だけれど、新しい白い糸のような潔さが漂っています。
心が洗われて、濁りが消えた感じがしました。
もし、忙しさでつい雑になってしまいそうな時があったら、このちいさな石を
そっと手のひらに乗せたいと思います。

 

 

箱をつくる

2月になりました。
バレンタインデーにそわそわするようなお年頃ではありませんが…
ちいさなサイズの夫婦箱にチョコレートを入れてみたら可愛い。

本を入れるためのケースには、夫婦箱のほかにスリップケースや秩などがあり、
アレンジによって種類は無限大。
いずれも中に入れる本のサイズをきっちりと測り、細かい部分に気を使いながら、
ぶかぶかにならず、きつきつにもならず、スーッ…ストン!と気持ちよく出し入れが
出来るように作るのは、とても難しい…
でも、ぴったりサイズに出来た時、やはりケース付の本には特別感が漂います。

箱を作るのは大好きです。
頂いたお菓子の中身を食べ終わってしまっても綺麗な箱が捨てられないとか、
細かいものを整理するために可愛らしい箱を用意すると宝物みたいに見えるとか、
単純に、箱にはそういうワクワク感があるから…というのもあります。
でも何といっても、難しいからこそ作るのが楽しい。
きちんと測ったつもりなのに、あれ?ほんの少し緩い…とか、さらにサイズはOKでも
完成までには数々の難関が待ち受けています。
それらをひとつひとつクリアして、最後に中身を入れてみた時…

スーッ…ストン!

となると、めちゃめちゃ嬉しい!!すべての疲れが吹っ飛びます!
箱に限らず、手製本はいつもそうなのですが。
その喜びが、また次に新しく作ろうというモチベーションに繋がります。

お金さえ出せば、たいていのものは何でも買えてしまう世の中ですが、この満足感は
手間暇かけて、考えて、苦労して手で作ることでしか得られないものかも…と思います。